2014年1月27日月曜日

1/24 神戸セミナー開催報告


下記の内容で、セミナーを開催いたしました。

日時:2014年1月24日(金)13:30~17:30
場所:神栄ビル会議室
テーマ:包装設計のための落下試験と衝撃試験の基礎と最新動向

募集20名に対し、27名のご応募をいただき、誠にありがとうございます。
また、当日ゲストスピーカーとしてご講演頂いた、大阪府立産技研の中嶋様にも改めて御礼申し上げます。

弊社のセミナーでは、できるだけ豊富な情報を持って帰ってもらいたいと思っており、「意見交換会」なるミニイベントを開催しています。

本イベントのコンセプトは、参加者の課題を持ち寄り、それに対して参加者同士で意見交換、情報提供しましょう、ということで、輸送包装ディスカッションの流れをくんだものです。
(ただ単に内容をパクっているだけですが、、、)

ただ、限られた時間の中で課題解決しない場合がほとんどなので、継続してディスカッションできる場として、「輸送包装コミュニティ」HPを開設しました。

今後も、業界の横のつながりをより強固にするためのインフラ提供に注力していきたいと思います。

川口

緩衝材料の特性① クッションカーブの使い方


同じテーマで前回書いたかもしれませんが、同じ内容でも別の方向から、または他の表現で記事を残すことも、ブログを見ていただいている方々(或いは自分時自身)の理解度UPに貢献する意味のあることかもしれない。と思いまして、また包装用緩衝材について書きます。
(新しいテーマが見当たらないということが主な理由ですが、、、)

さて、緩衝包装設計を行う場合には、製品の損傷数値(許容加速度)とともに、緩衝材料の特性を知る必要があります。

緩衝材の特性を事前に知っておかないと、緩衝材をどの程度の厚みにすればいいのか、受け面積をどの程度確保すればいいのか、ということがわからなくなるためです。
ここで、緩衝材の特性は、クッションカーブと緩衝係数曲線があり、本記事ではクッションカーブについて述べます。

クッションカーブとは、横軸に静的応力、縦軸に最大加速度の関係図であり、JIS-Z-0235を実施することにより得られます。
このカーブと、製品質量、製品の許容加速度により、緩衝材の適切な厚みと面積が求まります。
(許容加速度については、後日書きたいと思います)

たとえば、下記のモデルケースの場合、
クッションカーブ条件:下図(JIS-Z-0235引用)
製品質量:10㎏
許容加速度:600m/s^2



許容加速度とクッションカーブより、最適な厚みを求めます。
許容加速度を下回る加速度で、一番薄い緩衝材を選択すると、厚みは3㎝となります。

さらに、3㎝時のクッションカーブの極小点※の静的応力(0.005MPa)と製品質量から、受け面積を計算します。
(※カーブの極小点を取るかどうかについては、設計思想に左右されます。
緩衝材の使用量を極力少なくしたい場合は、極小点より左側を取る場合や、高い落下高さが想定される場合は、極小点より右側が使われます)

計算方法は、下記です。
A=m/σ
A:受け面積、m:質量(N)、σ:静的応力(MPa=N/mm^2)

計算するとAは、
A=10×9.8/0.005≒2×10^3(mm^2)

となります。
(計算が間違っていればご指摘ください。)

川口

2014年1月7日火曜日

輸送包装ブログ 検索キーワード

謹賀新年
本年もよろしくお願いいたします。

当ブログの機能の一つに検索キーワード表示があります。
これは、検索サイトから当ブログへ行きつくときに、どのようなワードで検索されているかということが確認できるものです。

ここ1か月間における検索キーワードは下記のような感じです。

JIS規格に関するワードが多いことがわかります。

多くの方の興味がこの点にあるということなので、今後はJIS規格を勉強して情報発信すると、いいブログ(?)になるのかもしれません。

※輸送包装セミナー情報※
包装設計に関わる落下試験と衝撃試験
2014/1/24(金) 神戸三宮
申込書はこちら


川口