2013年3月14日木曜日

包装設計と加速度計測

包装設計を評価するときに落下試験や振動試験などが行われます。
その際、貨物内部の加速度を計測することができれば、設計上、有用な指標となります。

「加速度とは」
ある物体に外力としてFが加わると、その物体にはaの加速度が発生します。
これは有名な運動方程式F=maでよく知られていますね。
これより、加速度が大きければ大きいほど、物体に発生する力は大きくなるということを表しています。

イメージ的にはピンポン玉のような軽い物体でも、加速度が発生すると瞬間的には鉄球のような荷重(力)に変化するということです。

さてピンポン玉の素材そのままでは、鉄球になったときの荷重は支えきれなくなり、割れたり、へこんだりするかもしれません。
つまり、物体そのものにも許容できる荷重(=加速度)が存在するということです。

包装設計では、予め製品が許容加速度が設定されている場合が多いと思いますが、落下試験でその数値以下になるように緩衝保護することが求められます。
※許容加速度の求め方は、JIS-Z-0119参照。試験装置はこちら

設計上、本当に許容加速度以下になっているかどうかを確認するために、内容品の加速度計測が行われています。
加速度計測装置はこちら

川口

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