2014年5月30日金曜日

関係ない話2014 その弐


輸送包装に限らず、すべての分野において、働く意欲というものはとても重要です。

成果主義に疑問が投げかけられて久しいですが、今後どのような考えか方が必要かということに対し、一つの回答を示した動画を紹介します。


報酬の高さと仕事のパフォーマンスには逆相関があるとのことです。
クリエイティブな仕事になればなるほど。

作業的な仕事は、日本国内ではますます減っていくことでしょう。
そのときを見据えて、会社の仕組みも根本から見直す必要がありそうです。
将来のビジネスにおける労働環境のスタンダードはこのような考え方が主流になるのでしょうね。

川口

2014年5月20日火曜日

5/9東京セミナー終了!


5/9(金)東京でセミナーを開催いたしました。

ご参加の皆様、またゲスト講師のTSK様にも改めて御礼申し上げます。

今回、キャンセル待ちを頂けるほどの盛況となりました。
(20名募集に対し、26名の参加希望あり!)

今後も皆さまにとって有用な情報発信ができるように努力していきたいと思います。


次回は、7/29神戸大学でのセミナー兼見学会です。

こちらのサイトで近々に受付開始しますので、お時間あればご参加ください。

川口

2014年5月17日土曜日

包装貨物落下試験の加速度評価


包装貨物落下試験時に内部製品の加速度波形を取得出来れば、ピーク値をすぐさま確認できるので、とても便利ですね。

しかし、前回書いたように、加速度ピーク値だけでの設計評価は??と感じる部分もあります。

より高次元の評価をする新しい方法としてSRSの活用が考えられます。

SRSとは加速度が発生した時に、他の各部品にはどのように衝撃が伝搬するかを数値解析するものです。

包装設計指標としての具体的活用は下記のようになると考えられます。
①落下試験時に実測衝撃パルスを記録
②基準パルスの設定
②実測パルスと基準パルスのSRS比較

①は落下試験時に製品の加速度を計測します。ピックアップは剛性部(できるだけ堅い部分)に固定。

②は製品の許容加速度(既知)および①で発生したパルスの速度変化をもとに、矩形波の理想パルスを基準パルスとします。
矩形波にする意味合いは 、衝撃強さ試験試験(JIS-Z-0119)の許容加速度試験を意識したものです。

③では、①と②のSRSを比較し、①が②を下回っていることを確認出来れば合格です。
ただし高周波成分においては、①が②を越えることは十分考えられますので、評価する上で上限周波数は決めておいた方がいいかもしれません。

上記のような加速度計測、SRS解析ができるシステムはこちら

川口

2014年5月1日木曜日

加速度波形の真のピーク値とは???


以前も取り上げたかもしれませんが、ネタに困っていますので、ローパスフィルタについて書きます。

落下試験などで、包装貨物内の製品に加速度ピックアップを取り付けてどのくらいの加速度が発生しているか(加速度のピーク値)を確認している方は多いかと思います。

その際、ローパスフィルタのカットオフ周波数はどの程度に設定されていますでしょうか?

一応、JIS規格では、作用時間の5倍以上の周波数を推奨していますが、非線形性が強いほど、少しの差でもピーク値は変わります。

つまり乱暴に言えば、ローパスフィルタによってピーク加速度はどうにでも捉えることができる、ということです。

真の加速度ピーク値とはなんだろう?と考えてしまします。

これまでのピーク値を用いた管理を拡張する必要があると思います。

一つは、衝撃応答スペクトル(SRS)の活用です。

具体的方法は次回に。

川口