2012年7月27日金曜日

輸送包装に関するJIS規格(1)


今回は、輸送包装に関するJIS規格について、書きます。

1.用語
JIS-Z-0108「包装-用語」
 普段何気なく、輸送包装とか、適正包装とか言葉を使っていますが、話をする中で、それらが何を意味しているかということの共通認識が必要と思います。
JIS-Z-0108「包装-用語」には、いわゆる包装全般に関する用語が定義されています。
例えば、「包装」は以下のように定義されています。

”物品の輸送、保管、取引、使用などに当たって、その価値及び状態を維持するための適切な材料、容器、それらに物品を収納する作業並びにそれらを施す技術又は施した状態”

これによると、包装材料そのもの以外にも、付随する技術や作業なども包装に含まれています。
また英語表記についても対訳がありますので、英文に困った場合は、ここを参照するのも良いかもしれません。

2.包装評価試験
JIS-Z-0200「包装貨物-性能試験方法一般通則」
 包装評価する際、落下試験や振動試験、圧縮試験などがあります。
それぞれの試験のストレスレベルを規定したのが、Z-0200になります。
(落下試験の落下高さ・回数、振動試験の試験加速度・周波数など)
包装試験を行う場合、まずこの規格を見ることがその第一歩です。

JIS-Z-0202「包装貨物-落下試験方法」
 落下試験に関する具体的方法論が書かれています。
どのような試験装置を使えば良いのか、報告書に記載する事項など。
ここでは、落下試験方法として、2つの方法のうちいずれかを選択するようになっていますが、この辺の背景や課題については、別の機会に詳細を書きたいと思います。

JIS-Z-0232「包装貨物-振動試験方法」
 落下試験と同様に、具体的な試験方法が書かれています。
ここでは正弦波掃引試験とランダム試験から選択できるようになっています。
これら試験方法の違いについても、別の機会に詳しく紹介できればと思います。

それ以外にも、関係する試験規格はまだあります。
長くなりそうなので、今回はここまでにしたいと思います。

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川口

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