2013年12月18日水曜日

荷役現場での落下試験。。。。


クレーン作業中の落下事故の動画です。

輸送包装の分野では、輸送事故発生時、その責任の所在が包装側にあるのか物流側にあるのか、よく議論される部分と思います。

ただ、この落下高さ(3mくらいあるのでしょうか?)から落とされて、包装側の責任にされると、たまりませんよね。

通常は、原因が見えないところで起こるのでなおさら、、、、


川口

2013年12月10日火曜日

輸送包装コミュニティ 会員専用ページサンプル動画


輸送包装コミュニティの会員専用ページのサンプル動画をyoutubeにアップしました。

ここでは、

①技術文献一覧
②技術文献入門編
③会員専用掲示板

がどのような構成になっているかを見ることが出来ます。

サンプル動画はこちら

ご興味あれば、輸送包装コミュニティお問い合せ画面から会員登録をお願いします。

川口

2013年12月6日金曜日

輸送包装セミナー in 名古屋 開催報告


12/5に名古屋にて、輸送包装セミナーを開催いたしました。
当日は51名もの方々にご参加頂きました。
ありがとうございました。

また、このようなセミナーを開催できたのも、関係者の皆様のお陰です。
あいち産業技術センター様、JPI中部支部様、レンゴー様にも厚く御礼申し上げます。

思い起こせば、3年前に開催した神栄テクノロジーの第一回目のセミナーは、参加者3名でした。
その後、試行錯誤しながらもセミナーを継続してきたことが、少しずつ今の結果に結びついているのかな、と思います。

継続は力なり。ですね。

次回は、2014年1月24日神戸にてセミナーを行います。
内容は、こちらをご覧ください。
ご興味ある方は是非お申し込み下さい。



川口

2013年12月2日月曜日

考えを相手に伝えること

先日、全日本包装技術研究大会にて、「輸送包装コミュニティの設立」というテーマで発表してきました。
そのときの内容はこちらをご覧ください。

しかしながら、当日のプレゼンは自己評価として最低でした。
(言いたいことの10%も話できなかった感じがします)

今更ですが、自分が考えていることを言葉にして伝えることの難しさを改めて思い知らされました。

最近はセミナーなど、比較的前に立ってプレゼンする機会も多くあり、悪い意味での慣れがでてきて「相手に物事を伝える」という基本が、疎かになっていたのかもしれません。

今後は初心に返って、言いたいことを伝える練習が必要に思います。

川口

2013年11月21日木曜日

輸送包装セミナー情報 2014/1/24神戸

輸送包装セミナーの情報提供です。

 日時:2014年1月24日(金)13:30~17:30
 場所:神栄㈱会議室(神戸三ノ宮)
 テーマ:包装設計のための衝撃試験の基礎
 定員:20名(先着順、1社2名まで)
 費用:無料

セミナー詳細、参加申込書はこちらから

今回は、大阪府立産技研の中嶋主任研究員に、包装設計に関わる衝撃試験の基礎と最新情報をご講演いただく内容となっています。

また、意見交換会というミニイベントも企画しています。
ここではセミナー参加者の輸送包装課題に対して情報交換し、それぞれの解決方法や参考となる話をするための場として設定しています。
(意見交換会は希望者のみです)

ここには中嶋主任研究員も交えての情報交換となります。
普段では話をするきっかけが少ないと思いますので、この機会に同じ分野の横の繋がりを作っていただければと思います。

以上、多数のご参加を期待しています。

川口

2013年11月16日土曜日

包装貨物試験やりたいけど、、、


包装貨物試験としては、落下試験、振動試験、圧縮試験だけでなく、輸送環境調査(輸送環境記録計)、衝撃強さ試験(衝撃試験装置)があることは、これまでにブログで紹介してきました。

ただ、上記の試験を実施したいとしても、設備を持っていない、設備はあるが他の試験で予定が詰まっている、などなど色々な理由で試験できないことも考えられます。

そこで、神栄テクノロジーでは試験装置を貸し出すサービスも行っています。
具体的には、弊社CSセンター(東京)に試験装置一式がありますので、そこに製品や貨物を持ち込んでもらって、目的の試験を実施頂きます。もちろん、試験装置のオペレートなどはこちらで対応いたします。

また、輸送環境記録計についても、貸出サービスを展開しておりますので、詳しい内容はこちらからお問い合せください。

川口




2013年11月10日日曜日

11/7 東京セミナー開催報告


先日、東京でセミナー開催致しました。

今回は、セミナー会場も新しい場所に移して、38名申込となりました。
これは関東方面での最大の集客数であり、大変嬉しく思います。
(遠方からのご参加もあり、大変恐縮です)

またセミナー内容としては、2名のゲストプレゼンターから、シミュレーション、輸送調査に関する最新情報を頂きました。

ご参加頂いた方々、また講師のお二方にはに改めて御礼申し上げます。

残念というか、参加者の皆様に申し訳なかった点としては、セミナー当日、私の体調が思わしくなく、プレゼン中に咳き込むことが何度かあり、お聞き苦しい箇所があったことです。

次回は、12/5名古屋セミナーになります。
このときには、体調万全にして臨めるように努めます。

寒くなってきていますので、皆様もご自愛下さい。



川口

2013年10月27日日曜日

輸送包装コミュニティWEBサイト 情報交換用掲示板完成報告


輸送包装コミュニティとは、インターネット上で会員同士が双方向的な情報交換と、総合的な情報発信を目指したネットインフラです。

報告が遅れましたが、情報交換用の掲示板が完成しました。
本掲示板では、会員のみが課題提示や情報発信が行えます。

例えば、輸送包装に対する課題を書き込んでもらえば、他の会員で、その内容に熟知している人から回答がもらえる、という情報交換ができるツールとなるように期待しています。
そのようになるかどうかは会員の皆様次第ですが、是非とも情報検索の一つとしてご利用頂きたいと考えています。

会員希望の方はこちらからお問い合せください。
費用は一切かかりません。

川口

2013年10月20日日曜日

包装貨物評価のための圧縮試験 動画


包装貨物は倉庫で段積みされて保管されますが、最下段の貨物には静的荷重付加が長期にわたり加わります。

荷崩れなどが発生しないようにあらかじめ圧縮強度を確認するために、包装貨物圧縮試験が行われています。

JIS-Z-0200が2013年に改正され、圧縮試験にも保証レベルが採用されたため、より詳細に圧縮強度が評価できるようになりました。

圧縮試験装置の動画一例

※ここ数回、動画掲載が多くなっていますが、百聞は一見に如かず。ということでよろしくお願いいたします。

川口

2013年10月16日水曜日

包装設計と衝撃試験


衝撃試験装置、見たことはありますでしょうか。

製品や包装貨物に物理的な衝撃加速度を印加し、対象物の対衝撃性を評価する試験です。

装置の動作については、下記の動画をご覧ください。




試験サンプルをテーブル上に固定したのち、一定の落下高さからテーブルを自由落下させ、衝突面(ゴム)に衝突するとき、テーブル上にハーフサイン状の衝撃パルスが発生します。

このとき、衝突面のゴムの弾性を変更することにより、任意のパルスを生成することが出来ます。
つまり、固いゴムにすると、作用時間が短く、ピーク加速度の高いパルスになりますし、柔らかいゴムであれば、作用時間がながく、そのぶんピーク加速度が低くなるようなパルスが得られます。

種々の試験規格により、様々な条件の衝撃パルスが規定されています。

包装設計で衝撃試験装置を使った試験規格としては、これまで本ブログで紹介しているように、
 JIS-Z-0200 包装貨物落下試験方法
 JIS-Z-0119 包装および製品設計のための製品衝撃強さ試験方法
が一般的に知られていますね。

今回は、衝撃試験装置の紹介でした。

川口

2013年10月8日火曜日

輸送包装関連セミナー情報2013


輸送包装関連セミナーの情報提供です。

テーマ:包装設計支援技術セミナー
場所:きゅりあん(東京都品川区)
日時:2013/11/7(木)13:30~17:30

テーマ:輸送包装試験の基礎と最新動向
場所:ウインクあいち(愛知県名古屋市)
日時:2013/12/5(木)13:30~17:30

上記セミナーの詳細情報、申し込みはこちらの「受付中」をご参照下さい。

多数のご参加をお待ちしております。

川口

2013年10月5日土曜日

包装設計と共振


包装設計で考慮しなければならないファクターとして、輸送振動による共振現象があります。
共振現象とは、床面からの入力加速度(トラック荷台振動とか)よりも応答加速度(包装内部の製品など)が大きくなる現象です。


この動画でいうと、錘部分が製品で、柱?部分が緩衝材といえますね。
つまり、同じ入力振動(トラック荷台振動)でも、緩衝材(バネ定数)によっては、共振してしまい、トラブルの原因になります。
共振を起こさないためには、
 ①トラック等で発生する周波数
 ②緩衝材の力学特性
の事前把握が必要と思います。

①については、輸送環境記録計と呼ばれる加速度レコーダが使われます。
②は、緩衝材評価試験装置で、緩衝材の動的な材料特性を得ることが出来ます。

また、共振現象の力学背景については、わかりやすいホームページがありますので、こちらをご参照ください。
神戸大学輸送包装研究室(輸送包装入門学習用コンテンツ

川口

2013年9月26日木曜日

展示会2013


当ブログでアナウンスしておりませんでしたが、現在、神栄テクノロジーとして展示会に出展中です。

メイン出展物
・モバイル落下試験装置DT-202TB
・輸送環境記録計DER-1000

その他、現在取り組んでいるシミュレーション解析についても情報発信と収集しています。

明日は、出展者プレゼンテーションが15:00よりあります。
なんとか乗り切りたいと思います。


※今月は比較的出張が多くあり、疲労が蓄積している感じがします。
 マイナー則でいうところの損傷度D>1とならないように、適度に休みが必要です。

川口

2013年9月17日火曜日

輸送包装ディスカッション2013報告


9/13、大阪府立産業技術総合研究所にて「輸送包装ディスカッション2013」が開催されました。
本イベントは、各社が抱える輸送包装課題を共有し、情報交換するというものです。
今回、私も参加してきましたので、その報告です。

今回は、業務課題の提示と議論だけでなく、新技術紹介の機会もあり、参加者にとってはより有意義な内容であったと感じました。
また、懇親会も盛り上がり、横のつながりを作る場として良い機会だったと思います。

個人的に感じた課題としては、
 ・発言する人はある程度限定されており、全員が最低1回は発言できるようなやり方が必要か?
 ・課題の数が多く、時間がタイトであったように感じた。次回は質問項目を減らすなど必要かも。

次回開催の際は、この辺を何かカバーできるような方法で開催できればと思います。
その際は、皆さんご参加下さい。



川口

2013年8月29日木曜日

Give and Take


色々情報収集をするときは自分たちの範囲では分からないことも多く、同じ分野の他社の人たちに、情報を聞いたりすることができれば、とても有効ではないかと思っています。

それを実現する手段として、

 ・輸送包装ディスカッション(日本包装学会輸送包装研究会)
 ・神栄テクノロジーセミナーの意見交換会
 ・輸送包装コミュニティ(WEBサイト)

などがあります。

これらに集まる人たちは情報が欲しい人ばかりですが、そのような中で、本当に有用な情報を得られる人は、まず自分から持っている情報を発信できる人ではないでしょうか。

「○○してくれれば××してもいい」と、まずは相手のアクションを期待する人もいますが、それでは話が中々先に進まないことも多いのでは?

Give and Takeという言葉がありますが、なぜ、「Give」が「Take」よりも先に来ているかというと、自分から相手に「与えること」から始まり、その結果として「Take」できるでは、と感じています。

まずは、自分から情報を発信することを、忘れずにいきたいと思います。

※今回、何が言いたかったのか、というと、輸送包装ディスカッションや輸送包装コミュニティに参加されている方々は意識の高い人ばかりと思いますので、情報を出し惜しみせず、自分からまずは発信してもらいたいな。ということです。

川口

2013年8月20日火曜日

包装貨物落下試験 -衝撃試験装置を使った方法について-

JIS-Z-0200が2013年に改正されたことは、以前、本ブログでも紹介しました。
そのときの記事はこちら

一方で、包装貨物の落下試験方法については、JIS-Z-0202に規格があり、ここでは方法Aと方法Bのいずれかによって行う。とされています。

方法Aとは、一般的な落下試験機を使った方法で、方法Bは衝撃試験装置を使った方法になります。

さて、方法Aについては、JIS-Z-0200に質量ごとの落下高さが決められていますが、方法Bに対する試験強さが記載されていません。
(確か、本改正前のZ-0200には付属書に掲載されていた気がするのですが、定かではありません)

それではどうやって、方法Bで落下試験を行えばいいのか??ということになるでしょう。
ここでは、JISに代わって(大げさですが)、方法Bで落下試験を行いたい方々へ、試験強さの設定方法について情報提供したいと思います。

方法Bの試験強さは、衝撃テーブル上に発生する衝撃加速度パルスの面積(通称、速度変化)によって決まります。
計算方法は、下記をご参照下さい。

ΔV=√2gh
 ※ΔV:入力速度変化(衝撃テーブルに発生させる速度変化)、g:重力加速度9.8m/s^2、h:自由落下試験に相当する落下高さ


自由落下試験(方法A)で80cmに相当する落下試験を、衝撃試験装置(方法B)で行う場合の入力速度変化は?

ΔV=√2gh=√(2×9.8×0.8)=3.96(m/s)

方法Bは、

・落下姿勢に対する精度が高い
・1パルス衝撃のみを純粋に評価できる(方法Aでは反発、転倒などで二次的な衝撃が加わってしまいます)
・衝撃試験装置があれば、衝撃強さ試験(JIS-Z-0119、損傷境界曲線作図)が実施できる
 →適正包装に大きく寄与

など、メリットも多々ありますので、廃れてはいけない試験方法と認識しています。

今後も色々なセミナーなどで、啓蒙活動を行っていきたいと思います。

川口

2013年8月19日月曜日

輸送包装セミナー開催情報2013秋

まだまだ暑い日が続きますね。

少し気が早いですが、今秋開催のセミナー情報を提供いたします。

日時:2013年11月7日(木)13:30~17:30
場所:品川区立区民会館 きゅりあん
テーマ:包装設計技術支援セミナー
費用:無料
申込書はこちら

今回は、輸送包装を支える技術にフォーカスし、神栄テクノロジーだけでなく、㈱構造計画研究所さま、東京海洋大学さまにゲスト講演いただく予定です。

お時間あれば是非ご参加下さい。
宜しくお願いいたします。

川口

2013年8月8日木曜日

セミナー情報2013夏


近々、興味深いセミナーが開催されますので、ご紹介いたします。

テーマ:モーダルシフトに伴う問題点とその対策
日時:2013年9月11日(水)15:00~17:00
場所:中ノ島センタービル31F
詳細はこちら

私も参加したいのですが、残念ながら業務上できそうにありません。
参加できる人が羨ましいです。。。

川口

2013年8月7日水曜日

輸送包装文献 トピックス

暑い日が続きますが、包装技術8月号(2013)に、興味深い報告がありましたので、お知らせいたします。

タイトル:暖房便座の「包装材50%off」省エネ包装
→外装箱から緩衝構造を作り出す方法で、適正包装を実現した。ということです。

何事も発想の転換が必要と感じました。

川口

2013年8月1日木曜日

輸送包装セミナー開催報告 7/25 in神戸大


7/25に神戸大深江キャンパス(輸送包装研究室)にてセミナーを開催いたしました。
ご参加頂いた方々と神戸大学スタップの皆さまには、改めて御礼申し上げます。

心身ともに、熱い(暑い)内容であったかな、と感じました。
ただ、いくつか課題もありましたので、その辺は改善していく必要があります。

その反省も踏まえて、また来年も神戸大にてセミナー開催できればいいかな、と思います。



川口

2013年7月22日月曜日

輸送包装ディスカッション2013


輸送包装技術に関するセミナー情報です。

輸送包装ディスカッション2013
主催:日本包装学会 輸送包装研究会

日時:2013/9/13(金)13:10~19:00
場所:大阪産技研
費用:2000円(懇親会実費のみ)
詳細内容、申込方法はこちらをご覧下さい。

本イベントは、一般的な座学形式のセミナーでなく、参加者同士が課題を持ち寄り、それらに対して議論する場を提供するものです。

今年は、実務的課題だけでなく、新しい技術、提案方法、解決策なども募集されていますので、疑問を持つ方(初心者?)だけでなく、熟練された方々も参加いただける内容となっています。

奮ってのご参加をお待ち申し上げます。
(私も、少しだけスタッフ的に参加致しますので)

川口

2013年7月19日金曜日

輸送包装関係ブログの紹介

輸送包装関係のブログが新しく開設されました!

研究員のつぶやき
大阪産技研 津田様プロデュース

輸送包装研究室
神戸大学 斎藤教授プロデュース

上記ブログも定期的にご確認ください。
本ブログよりも興味深い内容が更新されていくと思われます。

川口

2013年7月12日金曜日

第22回日本包装学会年次大会参加報告


2013/7/9-10、東京大学にて、日本日本包装学会年次大会が開催されました。

私もポスター発表で参加してきました。
テーマは「輸送環境調査における振動データ収集方法に関する一考察」です。
発表を聞きに来ていただいた方々、どうもありがとうございました。

発表時のポスターはこちらでご覧いただけます。
本資料を閲覧する場合は、IDとパスワードが必要になります。
初めての方はこちらからお問合せ下さい。無料です。

同時に、製品機器展示も行いました。
輸送環境記録計DER-1000
セミナー情報
輸送包装コミュニティ



川口

2013年7月1日月曜日

輸送包装コミュニティ


輸送包装研究会主催の輸送包装ディスカッションや、神栄テクノロジーセミナーの意見交換会では、セミナー参加者同士が各社の課題を持ち寄って、話し合う機会を提供しています。

これは企業の垣根を越えて、課題に対して議論することにより、課題解決の糸口を探すことを目的としています。

しかしながら、議論する時間が短い、高度な課題が多いなどの理由で、そのほとんどが答えが出ることなく終了しています。(解決糸口の手前くらいで終わっている??)

そして、その場が終われば、また参加者は各自の企業に戻って業務に励まれることになりますが、上記セミナーの参加者同士の横のつながりは途絶えてしまうことが大半ではないでしょうか。

そこでセミナーが終わっても、常にあるチャンネルでお互いが繋がっていることを認識でき、新しい課題や問題がでたときに、容易にそれらに対する質疑応答ができる場があれば、有用ではないか?と考えました。

それらを実現するために、「輸送包装コミュニティ」Webサイトを開設しました。コミュニティは会員制ですが、輸送包装に関わる情報提供や、質疑応答ができる掲示板などを準備中です。

会員希望者はこちらよりお問合せください。

川口

2013年6月18日火曜日

輸送包装関連 基礎理論文献


輸送包装をより深く理解する方法の一つとして、基礎的な力学背景を理解することが考えられます。

 速度変化って何?
 共振現象とはどのような条件で発生?
 緩衝係数の意味と導出方法??
 衝撃応答スペクトルと損傷境界曲線???
 パワースペクトル密度と確率分布の関係????

これらは背景理論を理解しておく必要があるかな、と思います。

これらをカバーする参考文献はこちら
①包装学会基礎講座(9)輸送包装の科学
輸送包装の基礎と実務

分かっているようで、よく分かっていない部分があり、改めて勉強しなおさなければならないと感じました。

川口

日本包装学会年次大会2013


日本包装学会という学会があり、年に1回研究発表会の場を提供しています。
今年は以下の内容で開催されます。

日時:2013年7月9日(火)~10日(水)
場所:東京大学 弥生講堂
URL:http://www.spstj.jp/event/nenji/index.html

ここでは、輸送包装に関わる多くの研究発表があり、最新情報を得ることができます。
同時に初日は懇親会も予定されており、様々な方々と交流することもできます。

さらに、国際包装セミナーは輸送包装がテーマになっています。
中国、タイ、韓国、日本による海外の輸送包装研究動向を知る貴重な機会もあります。

プログラムはこちら

※本大会は、私もポスター発表で参加予定です。
 見かけたら是非お声をおかけください。

川口

2013年6月10日月曜日

輸送包装関連セミナー2013(3)


2013/6/5に東京でセミナーを実施しました。
今回、募集20名としていましたが、最終25名となりました。
これ以上の参加申し込み者は会場の関係もあり、申し訳ございませんが、お断り対応していました。

ご参加いただいた方々に改めて御礼申し上げますとともに、参加できなかった方々には、心よりお詫び申し上げます。

さて、次回東京開催は11月7日(木)PM、場所は品川区総合区民会館(きゅりあん)となります。
内容等については順次公開させていただきますので、ご興味ある方はご参加いただければ幸いです。

また関西圏では、7/25(木)に神戸大で試験装置見学セミナーを予定しております。
こちらはまだまだ参加可能ですので、宜しくお願いいたします。
→満員御礼となりました。ありがとうございました。

川口

2013年5月31日金曜日

関係ない話(2)


本日は関係ない話シリーズの第2回目となります。
(全く関係ないことはありませんが、、、)

先日、日本包装技術協会(JPI)の定時総会に参加しました。
JPIは今年で創立50周年ということで、それを記念してテーマソングをつくったということで、交流会場にて披露されていました。



関係者の間で、話のネタになれば幸いです。

川口

2013年5月13日月曜日

輸送包装研究機関シリーズ(3)

輸送包装研究機関シリーズ第3回は、「あいち産業科学技術総合センター」です。

当機関の産業技術センター内にある環境材料室というところで、輸送包装に関する研究が行われています。
研究成果もHP上で閲覧可能になっており、最新の輸送包装の結果はこちらになります。

大阪産技研と同じように、技術相談依頼試験も受け付けているようですので、お困りの際には
色々アドバイスして頂けると思います。

川口

2013年4月30日火曜日

輸送包装関連セミナー2013(2)


神栄テクノロジーではセミナーを定期的に実施しております。
しかし、開催場所や日程の問題などにより、なかなか参加できないという方々も少しはいらっしゃるかも知れません。
(そのように思いたいです。)

そこで、出張セミナーなるものを企画してみました。
これであれば、参加したい方々のニーズに沿ってセミナー開催することができます。

ご興味ある方はこちらをご参照下さい。

川口

2013年4月22日月曜日

輸送包装関連セミナー2013(1)


輸送包装に関するセミナー情報です。

1.東京セミナー
 テーマ:包装設計に関わる落下試験と衝撃試験の基礎
 日時:2013/6/5(水) 13:00~16:30
 場所:東京都立産業貿易センター第6会議室
 参加費:無料

2.輸送包装試験機見学セミナー
 テーマ:輸送包装試験体験セミナー
 日時:2013/7/25(木) 14:00~17:00
 場所:神戸大学 深江キャンパス
 参加費:無料

また、11月、来年1月にも予定しておりますので、ご予定頂ければ幸いです。
セミナー詳細はこちら

川口

2013年4月5日金曜日

落下試験の使用事例


今回はWebサイトにHPに掲載されている情報をもとに、実際に落下試験や衝撃試験を利用している事例について、私の知る範囲で下記にまとめてみました。

http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Concept/Quality/index.html
http://shopap.lenovo.com/jp/landing/tour1
http://www.youtube.com/watch?v=E-Z5CESHQdo&feature=youtu.be
http://www.kyoceradocumentsolutions.co.jp/ecology/feature/2010_packing3.html
http://www.olympus-ims.com/ja/video/iplex-ultralite-droptest/

などなど、色々なところで使われています。
従来、信頼性試験は縁の下の力持ち的な役割で表立って出てくることは少なかったように感じますが、最近では製品の品質証明のツールとして表舞台に出されていますね。

試験機メーカとしてはとても嬉しいです。

川口

2013年4月2日火曜日

輸送包装研究機関紹介シリーズ(2)


輸送包装研究機関紹介シリーズの第2回目です。

今回は(地独)大阪府立産業技術総合研究所です。

製品信頼性科という部門で、主に輸送包装に関わる研究がなされています。

研究成果など、こちらよりご覧いただけます。

技術相談にも応じてもらえるようなので、お困りのときには門を叩かれてはいかがでしょうか。

川口

2013年3月28日木曜日

輸送包装に関するJIS規格改定


ISO4180,Packaging-Complete, filled transport packages-General rules for the compilation of performance test schedules

本規格はISOで規定されている包装貨物試験通則であり、2009年に大幅に改正されました。

それに伴い、JIS-Z-0200も2013年に改正されました。
大きな変更点は以下の点です。

全体
 ・輸送データが既知の場合と、未知の場合で区分けされる
 ・試験方法は、JIS法とISO法があり、選択できる

振動試験
 ・スイープよりもランダム試験が優先
 ・落下試験のようなレベル区分の考えが追加

圧縮試験
 ・負荷係数が細かく設定できるようになった

 など、、、
 
他にも色々変更あると思いますが、大きなポイントは輸送環境データがある場合、無い場合が区分けされており、包装設計の合理化のためには、やはり自社の輸送データを把握しておく必要がありそうです。

そのためには輸送環境記録計が必要となりますので、ご興味ある方はお問合せ下さい。

またJIS規格も最新版がこちらより、閲覧することができますので、ご参考下さい。

※追加情報※
JPI発行の包装技術 6月号(2013)に、「JISZ0200包装貨物-性能試験方法一般通則の改正について」というテーマで、本規格の改正に関する詳しい情報が報告されています。

※輸送包装セミナー情報※
随時、こちらで情報開示しています。

川口

2013年3月14日木曜日

包装設計と加速度計測

包装設計を評価するときに落下試験や振動試験などが行われます。
その際、貨物内部の加速度を計測することができれば、設計上、有用な指標となります。

「加速度とは」
ある物体に外力としてFが加わると、その物体にはaの加速度が発生します。
これは有名な運動方程式F=maでよく知られていますね。
これより、加速度が大きければ大きいほど、物体に発生する力は大きくなるということを表しています。

イメージ的にはピンポン玉のような軽い物体でも、加速度が発生すると瞬間的には鉄球のような荷重(力)に変化するということです。

さてピンポン玉の素材そのままでは、鉄球になったときの荷重は支えきれなくなり、割れたり、へこんだりするかもしれません。
つまり、物体そのものにも許容できる荷重(=加速度)が存在するということです。

包装設計では、予め製品が許容加速度が設定されている場合が多いと思いますが、落下試験でその数値以下になるように緩衝保護することが求められます。
※許容加速度の求め方は、JIS-Z-0119参照。試験装置はこちら

設計上、本当に許容加速度以下になっているかどうかを確認するために、内容品の加速度計測が行われています。
加速度計測装置はこちら

川口

2013年2月19日火曜日

適正包装の基礎知識(4)

今回は、緩衝材の特性についてです。

適正包装を施す上で、緩衝材の特性も得ることが必要です。
壊れやすい製品は”たくさん”の緩衝材が必要ですし、壊れにくければ”少し”の緩衝材を利用することが、コスト面でも有効でしょう。

さて、”たくさん”とか、”少し”といわれても具体的ではありませんので、ここでは緩衝材特性を確認することで、具体的数値として適切な緩衝材条件を得ることについて述べます。
ここでの緩衝材特性とは、静的応力-最大加速度、最大変位の曲線を指します。
この図は横軸に静的応力(緩衝材の単位面積あたりにかかる力→落下させる錘と試験する緩衝材の面積の関係で得られる)と、縦軸には緩衝材にある落下高さから錘を落下させたときに錘に発生する最大加速度を取っています。

静的応力-最大加速度曲線はクッションカーブとも呼ばれています。
また、もう1つの評価指標として、緩衝係数曲線(最大応力-緩衝係数)もあります。
これらを得る方法については、以前紹介したJIS-Z-0235に具体的方法が規定されています。

このカーブが得られれば、

①製品の許容加速度(適正包装の基礎知識(3)参照)
②包装貨物落下試験の試験高さ(≒物流時に想定される落下高さと同義、適正包装の基礎知識(2)参照)

から、使用する緩衝材において最適な受け面積と厚みが計算できることになります。
詳細内容はこちらより、緩衝包装設計入門※をご参照下さい。
※閲覧する場合は、ID/PASSが必要です。お持ちで無い方はこちらよりお問合せ下さい。(無料)

以上より、輸送する製品の強度、実際の物流環境、緩衝材特性の3つのパラメータを具体的数値化できました。

包装設計後に最終確認評価試験として、包装評価試験(JIS-Z-0200に該当、落下試験、振動試験、圧縮試験など)をパスすれば、完了です。

川口

2013年1月29日火曜日

About equivalent drop test for packaged freight (2)


Conventional equivalent drop theory has been appling the dynamic assumption that package freight is the single degree of freedom system(SDOF).
However, the actual packaged freight has not the perfect linear characteristics, displecement, velocity and acceleration.
Therefore, there are not a little error between conventional theory and actual test.

Now, the new theory is proposed to improve the accuracy of both 2 tests equivalence that applied SDOF with dashpot and friction.
In this paper, the correcting coefficient of velocity change on shock table is deduced and confirmed this theory by experiments shock test and free fall test(cushion tester) to the corregated board cushion material.

川口

2013年1月23日水曜日

About equivalent drop test for packaged freight


I would like to try to write this atticle in English, to study English for me.
Please contact me, if you find any mistake in follows sentences.

This time is about equivalent drop test for package freight.
This test has been performed  to evaluate the drop shock absorb of packaged freight by shock machine.
In this test, tested package freight is placed on the shock table, and short duration shock pulse is generated on the shock table.Then inside package is caused shock acceleration and damaged.
The name of "equivalent" drop test means that we can get same test results, peak acceleration inside package, between the equivalent drop test using shock machie and free fall test using drop tester.

This test method has been regulated in JIS-Z-0202 as Method of Drop test for packaged freight.
In this regulation, the value of velocity change of generated shock pulse on the shock table equals the impact velocity from the height of free fall test.
For example, the velocity change have to adjust 3.96m/s when you carry out 80cm free fall test by formula Δv=√2gh. Δv means velocity change, g is gravity acceleration and h is free fall height.

This formula is leaded by Equivalent Drop Theory.
If you want to unerstrand this theory, you need the knowledge of about Shock Response Spectrum.

However, this theory may not perfect to match for borh of 2 tests.

つかれましたので、その後は次回に。

川口




2013年1月18日金曜日

セミナー情報


輸送包装関係のセミナーを静岡で開催します。

静岡セミナー概要
 テーマ:輸送環境ハザード計測技術
 日時:2013年3月1日(金)13:00~16:30
 場所:静岡商工会議所 静岡事務所403会議室
 参加費:無料
 詳細はこちら

静岡地区での開催は初めてなので、緊張しますが、色々な人たちの協力を得て、がんばりたいと思います。

※新しいテーマは、この次でチャレンジしたいと思います。
川口

適正包装の基礎知識(3)

今回は物品の価値・状態の数値化という点について述べます。

上の「数値化」という点に関して、ここでは製品強度に注目します。
製品に大きな力が加わると、破損に繋がることは容易に想像できますが、加わる「力」を加速度として「数値化」することが、ここでのポイントです。
さて製品強度についてですが、輸送包装として適正化を考えたとき、輸送される製品がどの程度の強度を有しているかということを知ることは、とても重要です。

壊れやすい製品であれば、緩衝材をたくさん使う(厚みを厚くする)必要がありますし、壊れにくい製品であれば、緩衝材は少なくて良いことになることは自明です。
さらに、事前に製品の壊れやすい部位が把握できれば、改善改良することで製品自体の強度UPと包装材料コスト削減に寄与します。

それでは具体的にどのように製品強度を数値化するか、ということですが、前回紹介したJIS-Z-0119「包装及び製品設計のための製品衝撃強さ試験」にその方法が規定されています。

当該試験方法では、衝撃試験装置と呼ばれる装置を利用して、製品に物理的な衝撃加速度を印加させ、製品が破損するときに発生した加速度の数値を読み取ります。

ここでは、以下の2回の衝撃試験が必要となります。

①許容速度変化試験
製品に対し、作用時間の短い(←ここがポイント。短ければ短いほど良い)正弦半波状の衝撃パルスを与える試験で、製品が破損したときの加速度の面積を許容速度変化(製品が破損する落下高さを推測するためのパラメータ)とする。

②許容加速度試験
台形パルス(←ここもポイント。理想的には矩形波)を用いて、製品が破損したときの加速度の最大値が、許容加速度(製品が破損するときの加速度)となります。

もう少し具体的な方法などについて、下記HPの技術情報に書いていますので、是非ご覧下さい。
神栄テクノロジーWebサイト技術情報
※IDとパスワードが必要なりますので、はじめての方はこちらからお問合せ下さい。無料です。

次回は、緩衝材の特性について書きたいと思います。

川口

2013年1月4日金曜日

輸送環境データに関する新しいサービス

謹賀新年
本年も宜しくお願いします。

さて表題の件について述べます。
包装設計を極限まで合理化することを考えると、輸送ハザードを知ることが重要となります。

これは輸送環境調査において、
実輸送データ計測→データ加工→評価試験にフィードバック
ということを意味しています。

しかしながら、これら輸送環境データを実際に活用しようとすると、かなり高いハードルがあることは否めません。
そこで新しいサービスとして、神栄テクノロジーで取得した輸送データを整理し、ユーザが自由に閲覧できるサービスを提案しています。
詳細はこちら
(画面右側、輸送環境データベースβ版)

入るにはIDとパスワードが必要なので、問合せ画面からお問合せ下さい。
β版は無料です。
またデータベース画面内にアンケートもありますので、是非ともご意見をお願いします。

川口