衝撃応答スペクトル、皆さまご存知でしょうか。
SRS(Shock Response Spectrum)とも言われます。
落下試験などでは、よく内容品の発生加速度を計測して、合否判定の一助にしている方は多いと思います。
この場合、その多くは発生したピーク加速度を評価対象としているのではないでしょうか。
たしかに運動方程式F=maにおいて、加速度aが大きいほど、物体に大きな力Fが作用するため、危険(破損しやすい)になるということで、間違った評価ではありません。
ただ、加速度計測箇所において、発生する加速度についての合否判定は可能でしょうが、それ以外の箇所には、どの程度、加速度が発生しているのか?ということは、ピーク加速度のみではわかりませんよね。
そこで、「衝撃応答スペクトル」の出番です。
これは、発生した加速度が、個々の固有振動数(つまり、部品ごと)にどのように伝搬するかを、示したものです。
例えば、包装貨物落下試験で、貨物内にピーク加速度100Gが発生したとしたとき、別の箇所(加速度ピックアップがつけられないような箇所、、)では、170Gくらいが発生しているということを、数値計算して確認するものです。
※100Gとか、170Gの数字はあくまで例です。
このような評価をするための計測器は
こちら
川口
0 件のコメント:
コメントを投稿